エクオールについて コラム 更年期障害

更年期の女性に嬉しいエクオールの歴史を伝えたい

 

女性が豆乳を飲もうとしているところ

 

歴史を知りたいという方はあまりいないかもです。

読んでもらう必要は必ずしもないけれど、エクオールの歴史を伝えたいということで、書きました。

興味のある方に読んでいただければ、嬉しいです。

 

私がエクオールに興味を持ったのは2012年ごろになります。

どの講義だったか覚えていないのですが、更年期に関する講義の中で、エクオールの存在を知りました。

この時点では「ふーん」程度です。

やがて、私が、更年期の話をすると「大豆食品をとっていれば大丈夫なんでしょう」とよく聞かれるようになりました。

本当にそうなのか?

そういうエビデンスがあるのかな?

ハイジアとしてエビデンスのあやふやなものをお勧めする訳にはいきませんので、調べてみました、

そうすると、いくつかの研究がありましたが、結果はバラバラで、一概には、「大豆食品をとっていれば大丈夫」と言えないことがわかりました。

アメリカで補完代替医療に注目が集まった時に大豆イソフラボンへの期待も高まったようです。

更年期症状に対する大豆イソフラボンへの期待では次のように書かれています。

米国では更年期症状の改善を目的に補完代替医療に注目が集まり,その中でも大豆イソフラボンへの期待が高まった。米国では,更年期女性の約半数が顔のほてり(ホットフラッシュ)などの症状を訴えるが,日本人女性には少ないといった疫学的事実がある。これは,大豆イソフラボンを含む日本の食習慣に原因の一端があると考えられている。大豆イソフラボンの更年期女性における血管運動神経症状(vasomotor symptoms)に対する臨床効果については,これまで米国を中心に多くの試験が実施され,その有用性について肯定的な結果だけでなく,効果が証明されなかった報告も含まれる。3

 

「大豆の栄養と機能性」という著書の中で内山成人(大塚製薬)は次のように書いています。

 

大豆イソフラボンは弱いエストロゲン様作用を有することからエストロゲン濃度が低下する更年期から閉経後の女性にとって有益な効果が期待されてきた。しかしながらこれまでに更年期障害、脂質・骨代謝に対する大豆イソフラボンの効果についてメタアナリシスが数多く行われてきたが、使用されたイソフラボンの組成などの規格、剤形やイソフラボン形態(配糖体/アグリコ)、用量、試験期間などの違いによって結果が一致していないため、その効果については十分なエビデンスがないと結論付けられているのが現状である。また結論が得られない原因の一つが、大豆イソフラボンの1種であるダイゼインから腸内細菌によって産生される活性代謝物「エクオール」の関与であり、エクオールの意義が注目されるようになった。

大豆イソフラボンよりもそのエクオールが関与しているとしたら、大豆イソフラボンの効果がバラバラだったことに納得がいきました。

研究の対象が、エクオールを作れる人と作れない人が混在していれば、その集団自体は正しい結果を導くことはできません。

 

さらに、同著にはエクオールの歴史についても書かれています。

 

 

エクオールの発見は1932年と古く、Marrianらによって妊娠した牛の尿から新規のホルモン物質として単離され[equol]命名されている。(*注 エクオールは馬のこの馬の名前だったようです)その後1976年にオーストラリアでレッドクローバー(牧草)を食べていた羊が不妊を起こす病気(クローバー病)が報告され、その原因物質の1つがエクオールであることがわかった。これはクローバーの中に多量に含まれるフォルモネチン(ダイセイ)が羊の腸内細菌腸内細菌でエクオールに代謝されて起こったものと推測されている。現在ではエクオールによる不妊は過剰なフェルモネチンの摂取によるものと報告されており、通常の大豆摂取量の範囲では起こりえないものと考えられている。

一方、人の尿から初めて検出されたのは1982年であり、それまで新規のホルモン物質と考えられているエクオールが大豆イソフラボンの代謝産物であることがSetchellらが初めて報告し、女性ホルモンあるいは男性ホルモン依存性の疾患に対する有効性が期待された。2002年にはSetchellらによるはじめてのエクオールに関する総説がまとめられ大豆あるいは大豆イソフラボンの臨床効果の鍵がエクオールではないかと仮説、いわゆる「エクオール仮説」が提示された。この報告後エクオールに関する研究報告が顕著に増加した。その後もエクオールに関係する総説がいくつか報告されているが、その効果についてのデータが不十分であるとされている。これは多くの研究が疫学調査や大豆イソフラボン摂取後のエクオール産生の有無(産生者と非産生者の比較)による解説であり、エクオールそのものを直接摂取させる臨床試験のためのエクオール製品が全く存在しなかったことが大きな障壁となっていた

 

エクオールが、馬の名前ってどうなの?と突っ込みたいところですが・・、世紀の大発見だったと私は思います!

その後エクオール製品ができ、エクオールそのものを直接摂取させる臨床試験できるようになり、かなりのエビデンスが積み重ねられてきました。

エストロゲン様の作用を示してくれる天然の物質が存在することは、更年期女性には大変嬉しいことですよね。

そういう訳で、私のエクオールに関する興味は強くなり、今や結構マニアックなところまで来てしまったわけです。

 

マニアックすぎて、今、発売されているエクオールのサプリメントを買い込み、こんな記事書きました。

「安全で効果の得られるエクオールアプリメントの選び方ー11社比較しました」

エクオール産生菌があるかどうかの検査の種類が、最近増えましてこんな記事書きました。

「便で調べるエクオール産生菌検査「腸内博士」ってどうなの?

続く

 

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