
体調がすぐれず、勇気を出して婦人科を受診したものの、「検査では異常はありません、更年期ではありません」と言われた経験はありませんか?
今まで多くの更年期世代の女性と接していて、このように言われたという話を本当によく聞きます。
ほっとする気持ちがある一方で、「では、このつらさは何なのだろう」と戸惑う方も少なくありません。
異常がないけど、かといって不調の理由も教えてもらえない、あるいは「気のせい」や「年のせい」で済まされてしまう悲しさ。
原因のわからない不調ほど不安を駆り立てるものはありません。
結果、婦人科以外の診療科を受診する → 異常なしと言われる → 他の診療科を受診する → 異常なしと言われる エンドレス
気が付いたらジプシーのように彷徨う方もたくさんいます。
私の所に相談にきてくださった方で、婦人科から始まり、整形外科、脳外科、耳鼻科、精神科をめぐり最終的に五十肩のリハビリで更年期症状かもしれないと言われてここに相談に来ましたと話された方がいました。
結局婦人科でホルモンの補充療法を受けたら、良くなった・・
その間2年でした。
更年期世代では、このような経験をする女性がとても多くなります。
今回は、更年期症状と思って受診しても「異常なし」と言われることがある理由についてお話しします。
更年期の不調は数値に表れにくいことがある
更年期の不調は、ホルモンの分泌量が一定に低下していくというより、乱高下しながらからだと心が変化していく過程です。
そのため、疲れやすいのに血液検査は異常なし、指が痛いのに画像検査で異常なし、動悸がひどいのに心電図で異常なしなど検査で明らかな異常が見つからないことも珍しくありません。
ここで大切なのは、本人にとっては「検査で異常がない」から大丈夫という意味ではないということです。
更年期に入る時期も更年期が終わる時期も、更年期症状の数や種類、辛さの程度、日常生活に影響を与える程度も全て個人差が大きく、測れるものではないことです。
この時期のエストロゲンの値も、乱高下している時期ですからたまたま高い(卵巣が頑張って絞り出している状態)時に採血するとあたかも正常の値のようになってしまうということが大きな落とし穴です。
さらにエストロゲン値も個人差が大きい。
そのためこの時期のの体調変化は、数値や画像で説明しきれないことが多くあります。
更年期は症状の幅がとても広い
更年期にみられる不調は非常に多様です。
例えば、動悸、めまい、不眠、気分の落ち込み、関節の痛み、慢性的な疲労感などがあります。
これらは一つの病気として説明できる場合もありますが、複数の要因が重なって現れることも多く、検査結果と症状が一致しないと感じることもあるのです。
医療では「重大な病気の見逃し」をまず防ぐ
医療機関で行われる検査には、とても大切な目的があります。
それは、命に関わる病気や治療が必要な疾患を見逃さないことです。
例えば、
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心臓の病気
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甲状腺の異常
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貧血
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神経系の疾患
などが疑われる場合には、適切な検査が行われます。
もし病気が見つかれば早急に治療しなくてはいけない病気があります。
それらの重大な病気が否定された時に、初めて「この症状は更年期症状だね」とわかります。
他の病気を検査によって消去するという過程は、とても大事です。
つまり症状を軽視しているのではなく、まず安全性を確認する医療の大切な役割なのです。
検査をして「異常なし」ということは大きな病気はないということでもあるので、ひとまず安心してください。
「異常なし」と言われた後に大切なこと
検査で大きな問題がないことは、安心材料の一つです。
しかし、つらさを我慢し続ける必要はありません。
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更年期の視点で相談できる場所を探す
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生活習慣を少しずつ整える
- 漢方薬やサプリメントを試してみる
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必要に応じて再度医療機関に相談する
など、選択肢は一つではありません。
体調の変化に対して、「どう向き合うか」を考えて行動に移すことが大切です。
この時の行動は更年期以降の高齢期の健康にも大きく影響します。
更年期は病気ではないが支援が必要な時期
更年期は多くの場合、病気そのものではありません。
しかし、生活の質に影響を与える変化が起こりやすい時期です。
医療だけでなく、日常生活の工夫や周囲の理解、専門的な支援などが組み合わさることで、過ごしやすくなることもあります。
検査で異常がなかったことは、決して「気のせい」という意味ではありません。
検査で異常がなかったことは、大きな病気がなかった、対処法があるということです。
自分の体の声を大切にしながら、安心できる関わりを見つけていくことが重要です。
自分の更年期タイプを知りたい方 → https://www.reservestock.jp/page/fast_answer/8194
今異常がないから、その後も異常ないではない
その時高くても、ホルモン値が乱高下しているときであれば、その後に低くなる可能性があります。
確かにその時は更年期に入っていなくても、必ず更年期はやってきます。
今までに接した更年期世代の女性から「先生になんともないといわれたから、もう更年期にはならないと思っていた・・」なんていうことも聞きます。
その誤解が、その後の健康や日常生活を大きく変えてしますので、自分の体の声を聞き必要時には再度婦人科を受診してください
よくあるご質問(Q&A)
Q1 検査で異常がないと言われたのに、つらいのは気のせいなのでしょうか?
A
気のせいではありません。
更年期の不調は、数値や画像で明確な異常として表れにくいことがあります。
検査で重大な病気が否定されたことは安心材料の一つですが、つらさそのものが否定されたわけではありません。
Q2 更年期の症状かどうかは、どうやって判断するのですか?
A
症状の内容や年齢、生活背景などを総合的に見て考えていきます。
一度の検査や診察だけで結論が出るとは限らず、経過を見ながら判断されることもあります。
気になる場合は、継続して相談することも大切です。
Q3 どのくらい症状が続いたら再受診した方が良いですか?
A
症状が長く続く場合や、強くなっていると感じる場合、生活に支障が出ている場合は再度相談をおすすめします。
また、新しい症状が出てきた時も、遠慮せず医療機関に相談してよいでしょう。
Q4 更年期の不調は我慢するしかないのでしょうか?
A
我慢し続ける必要はありません。
生活習慣の調整やセルフケア、必要に応じて医療のサポートなど、さまざまな関わり方があります。
自分に合う方法を少しずつ見つけていくことが大切です。
Q5家族や職場に理解してもらえない時はどうすればよいですか?
A
更年期の症状は外から見えにくく、理解されにくいこともあります。
無理に説明しようとして疲れてしまうより、まずは安心して話せる人や専門職に相談することが助けになる場合もあります。
必要に応じて、情報を共有する方法を一緒に考えていくこともできます。
更年期を学びたい専門職の方へ
更年期の支援は、医療だけでなく、さまざまな専門職が関わることで女性の安心につながることがあります。
更年期の知識を仕事に活かしたい方 → https://www.haijia-wha-2016.com/
