HRT コラム ホルモン補充療法 メノエイドコンビパッチ 更年期障害

メノエイドコンビパッチの治療をやめようかと悩んでいる方へ

メノエイドコンビパッチ

 

メノエイドコンビパッチの治療をやめようかと悩んでいる方へ

 

更年期障害の治療のひとつホルモン補充療法でメノエイドコンビパッチを使っているけれど、「思ったのと違った、やめた方がいいかも」と悩んでいる方のためのコラムです。

 

実際に「思ったより副作用があったからやめた」「不正出血がイヤでやめた」「貼ったところが赤くなるかぶれるので続けられなかった」「不安になってやめた」という方がたくさんいます。

 

でも私は、これからの長い人生を送るうえで、更年期障害の治療という意味だけではなく、更年期以降の様々な病気の予防を果たしてくれるホルモン補充療法を、なるべく続けたほうが良いというスタンスでいます。

 

そこで、長くメノエイドコンビパッチを使用している私の体験談を含め、更年期の専門家として、なるべく長く続けられるようにアドバイスさせていただきますね。

(私は、閉経1年後の54歳から現在まで8年間、ほぼメノエイドコンビパッチによる治療を続けています)

 

ホルモン補充療法についてやメノエイドコンビパッチがどのような薬かを知りたい方は、こちらをご覧ください。

ホルモン補充療法とは

 

また、メノエイドコンビパッチはこれだけで済み、別に飲む薬はないので、使いやすい薬だと思っています。

 

そのような立場から、このコラムは、ホルモン補充療法を続けるために、なぜ、そのことが起こるのか、どうしたら良いのか・・ということをお伝えしようと思います。

 

とはいえ、治療を継続するかどうかを決めるのは、自分です、このコラムの他にも、ご自分で情報を集めて後悔のないように決めてくださいね。

 

まず「やめようかな・・」と思う主な理由、以下の4点について述べていきます。

1.副作用がイヤ

2.不正出血がイヤ

3.皮膚トラブル

4.治療への不安

 

1.副作用がイヤ

副作用としては、「乳房緊満感がある、痛い」「帯下が増えた」「お腹が張る」「頭痛がする」「浮腫む」などを感じることが多いかと思います。

 

このようなことは月経があった時にもありませんでしたか?

 

これらの反応は、エストロゲンやプロゲステロンが作用しているから起きることでもあるのですね。

 

メノエイドコンビパッチを使っていることで異常を起こしている、別な病気を引き起こすというものではなく、月経があった時にあった反応といえます。

 

私も、「乳房緊満感がある、痛い」「帯下が増えた」「お腹が張る」ということがありました。

 

忘れかけていた感覚でしたが、若い時に戻ったような感じでしたよ。

 

乳房の張りは痛いほどでしたが、形が良くなった感じがして少し嬉しかった記憶があります。

 

本来エストロゲンは、乳腺に働いて乳房を大きくする作用があります。

 

ですから順調にエストロゲンが効いている、つまり更年期障害も和らげてくれる可能性大ということでもあります。

 

また、エストロゲンが減少すると膣粘膜が乾燥し帯下も減少します。

 

そのために更年期には、デリケートゾーンの痒みや痛みがあったり、乾燥感があったり、性交痛が出たりします。

 

これが治療であるエストロゲンが補充されたことで、膣粘膜の乾燥が良くなり帯下が増えるだけなので、心配はいりません。

 

この症状も、元に戻るという現象ですね。

 

「頭痛がする」「お腹が張る」、「浮腫む」というのも、月経の前に出ていた症状ではありませんか、以前のようにプロゲステロンの影響を受けていると考えられます。

 

また、ホルモン補充療法を受けると「太った」という話もよく聞きますが、これは明らかなエビデンスはありません。

 

プロゲステロンの影響で、少し浮腫みがあって、体重が増加している可能性はありますが、これも更年期に入る前は、月経前に割と多くの女性に起きていることです。

 

メノエイドコンビパッチの副作用というのは、エストロゲンやプロゲステロンが作用しているために、更年期前の状況に戻っている現象と考えると、抵抗はなくなるのではないでしょうか。

 

2.不正出血がイヤ

 

これが、メノエイドコンビパッチの最大の難点かもしれません。

 

「せっかく月経がなくなって、血を見ないですむようになったのに、不意に出血するのはねぇ・・」という心境ですよね。

 

よくわかります。

 

不正出血と表現すると異常のように受け取られがちですが、これもエストロゲンとプロゲステロンの作用によるもので更年期前だったら月経です。

 

エストロゲンは子宮内膜に作用して、内膜を増殖させます。

 

これが、月経血ですね。

 

エストロゲンが微量でも、子宮内膜はわずかに増殖します。

 

これをそのままにしておくと、子宮体がんになることが分かっているので、それを予防するにはプロゲステロンを投与して、子宮内膜を排出させる必要があります。

 

これが、ホルモン補充療法を受けていると出血する(させる)理由です。

 

メノエイドコンビパッチばかりでなく、エストラーナやエストロジェル、飲み薬も同じで、プロゲステロンを投与して、出血を起こさせています。

 

ただし、やがて子宮内膜が委縮し、数ヶ月くらいで出血を起こさなくなると言われています。

 

医師から「それまでの我慢・・」と言われることもありますね。

 

このことに関して「更年期と加齢のヘルスケア学会」のホームページ内Q&Aに次のように、牧田医師は答えています。

Q:メノエイドコンビパッチの使用時の性器出血はどれくらいで落ち着くものでしょうか?

A:子宮を有する方にホルモン補充療法(HRT)を行うことで生じる(期待しない)性器出血の問題は,HRT施行後早期に認められるマイナートラブルの中で最も多い症状の1つと言えます.

 

エストロゲンとプロゲステロンを併用する投与法のうち,周期的投与法では,HRTを行うことで子宮内膜に生じるホルモン作用により,一定期間必ず性器出血は生じます.しかしながらメノエイドコンビパッチのようなエストロゲンとプロゲステロンの持続併用投与法では,理論上は規則的ないし周期的な性器出血は認めませんが,実際には投与開始から3ヵ月くらいまでは性器出血が比較的高頻度で認められます(参考文献1,2).

この性器出血に対する対応を誤ると,折角HRTのいい効果が認められても,患者さんの不安が増し,結果的にHRTを止めてしまうことにもなりかねません. 文献的には,これらの性器出血のほとんどは,持続併用投与により子宮内膜が萎縮することで,6ヵ月から最長1年以内には消失するという報告もあります(参考文献1,3).がしかし,個人的な意見で言えば,いつ止まるとも判らない状況で持続併用投与法を継続することは,(患者さんの心情を思えば)非常に難しいと思います.

したがいまして,投与開始から3ヵ月くらいまでで性器出血がコントロール出来なければ,周期的投与法への変更や使用する薬剤の変更などを考慮すべきだと考えます.

※参考文献
1)野崎雅裕:ホルモン補充療法における子宮出血とその処置.産科と婦人科 61: 771-777, 1994.
2)寺内公一,高 英,己斐秀樹,他:エストロゲンープロゲストーゲン持続併用投与下 の性器出血に関する検討?出血スコアによる評価.日更年医誌 3: 169-173,1995.
3)苛原 稔:HRTの副作用と対策. 臨床医のための女性ホルモン補充療法マニュアル, 医学書院,東京,137-143,1994.

(回答者:牧田和也)

 

 

実際に、私は、8年も経つのに最近まで出血がありました。

 

貼り忘れているときに多いです。

 

ただ量的にはごく少量で、トイレの時にティッシュに付くぐらいであまり気になりません。

 

治療を始めた当初は、まだ自分の卵巣から出されるエストロゲンもあってか、子宮内膜が結構増殖し、ナプキンを当てなくてはいけないくらいの量がありましたし、出血の前には生理痛のように下腹部痛がありました。

 

それだけでも、メノエイドコンビパッチをやめたくなる理由になりますよね。

 

ただ、私はなぜ出血するのかを知っていたので、むしろ出血すると「これで、子宮体がんになるのを防げたわ~」と歓迎していました。

 

また、子宮頸がんや子宮体がんのがん検診も受けて異常がなく、がんがあって出血しているわけではないことがわかっていたので、出血することへの不安もありませんでした。

 

いつも診てもらっている医師に「出血が、まだ続いています」と伝えたら「それは、子宮が若い証拠よ」と言ってもらって喜んでしまいました。

 

なんでもあっても「若い」と言われると嬉しいですよね。

 

少し話がそれますが、昔、松坂慶子扮する女性が自分の娘の代理母をするというドラマがありました。

 

調べてみると

2011年 NHK  「マドンナ・ヴェルべ  ~娘のために産むこと~」

 

年齢を重ねても子宮は、エストロゲンを投与されると妊娠できる可能性があります。

代理母は、いまだに日本では認められていませんが、今もともと子宮のない女性に対しての「子宮移植」という技術が進み、世界的には妊娠・出産した例があります。

 

日本でも準備が進んでおり、認可されれば、ドナー=子宮を生体からもらうことができるのは、母親・姉妹です。

 

そのような可能性を秘めた、子宮の反応だと、メノエイドコンビパッチの不正出血から、私が考えたことです。(大げさになってしまいましたが・・)

 

もし、不意に出血するのがイヤ・・という方は、同じ添付剤であるエストラーナ、皮膚に塗布するエストロジェルにすると、プロゲステロンが2週間の飲み薬となり、飲み終わったころに出血するので、予測がつきます。

 

担当の医師と相談してみてください。

 

 

3.皮膚トラブル

皮膚トラブルもエストロゲンの貼付剤を続けることができなくなる、大きな要因ですね。

 

痒みが出たり、赤くなったりします。

 

これは、その人の皮膚の状況にもよります。

 

更年期は、皮膚が乾燥していてふだんでも痒くなったりすることがあります。

 

このようなときに大事なのは、保湿です。

 

ハイジアの認定資格ウィメンズヘルスアドバイザービギナーである皮膚美容医師の日景聡子先生のブログに、とても参考になる記事があります。

 

「貼り薬を長く使い続けるためにも、スキンケアが大切」

 

この記事を参考にして、保湿を心掛けてみてください。

 

私の担当の医師(女医さんです)から「次に貼る予定の箇所の皮膚にクリーム塗っておいてね」と指導を受けます。

 

私は、元々皮膚が丈夫なほうで、何かにまけるということは、まずありません。

 

また、ホルモン補充療法により、皮膚の乾燥を防げているためにトラブルがすくないのかもしれません。

 

私の担当の医師は、「ひどい人は、お腹が水玉模様になっているのよね~、保湿、保湿」と言います。

 

また、使用上の注意に「貼る前に拭いて・・」と書かれているものがあるのですが、擦ってしまうと皮膚を傷めてしまうことがあるので、その上に貼ると赤くなったり痒くなったり炎症を起こしやすくなります。

 

私の経験上では、別にわざわざ拭かなくても、ちゃんと貼ることはできます。

 

汗をかいていたり、濡れているときは、擦るのではなく肌をいたわるようにタオルで押さえるようにして拭き取りましょう。

 

顔のお手入れと同じです。

 

また、剥がすときには、フィルムをペリッと剥がすのはまちがい。

 

特にデリケートになっている更年期のお肌は、ストレスをかけないようにしてあげましょう。

 

フイルムを浮かしたら、剥がすという意識はなくして皮膚の方を押すようにして静かに取り除きます。

 

剥がしたあと、フィルムの後の糊?が黒っぽく残ることがあります。

 

これも、擦ってとるのではなく、お風呂の後など湿らしてゆっくりと取りましょう。

 

クリームは、残った薬剤との作用を考えるとフィルムを取ったあとすぐではなく、お風呂後などに塗ったほうがいいでしょう。

 

お肌の手入れをすれば、続けて使うことができるかもしれないのに、お手入れ方法を知らずに治療をあきらめてしまうのは、もったいない・・と思うのですよ。

 

ただれるとか、水泡ができるなど症状がひどい時は、すぐ病院に行くことがお薦めですが、取り除けばすぐ治まるなどの場合は、あきらめないでここに書いたようにしてみてください。

 

もちろん、貼る場所を替えるなど使用上の注意などに書かれている基本的なことを守ってのうえです。

 

4.治療への不安

 

先生に勧められて、ホルモン補充療法始めたけれど、家族や友人に「乳癌になりやすいと聞いたことがあるよ」とか「ホルモンを使うなんてこわい」というような意見を聞いて、不安になってませんか?

 

ホルモン補充療法と乳癌に関して、私が詳しく書いている記事があります。

「更年期障害は辛いけど、ホルモン補充療法をすると乳癌になるから怖い」は本当か?

 

また、ホルモン補充療法のことを良く知らないために不安を感じることもあります。

ホルモン補充療法とは

こちらを読んでみてください。

 

 

さて、いかがでしょうか?

 

メノエイドコンビパッチを使って起きているマイナートラブルと、メノエイドコンビパッチを使って改善している更年期症状や将来の健康を考え比較してみてください。

 

どちらが、あなたにとってメリットが大きいですか?

 

自分にとってどちらを優先しますか?

 

 

 

どうしても困ったときは

ハイジアの相談サービスをご利用ください。

 

また、不定期ですがセミナーを開催しています。

 

 

一人で悩まないでくださいね。

 

ハイジアでは、更年期に関する情報を定期的にメールでお届けしています。

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