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「エクオールよりゲニステイン」って本当?更年期女性向けに分かりやすく解説

2026年1月17日

 

「エクオールよりゲニステイン?」

その言葉に、振り回されないでください

はじめに

最近、「エクオールよりゲニステイン」という広告をSNSで見かけることがあります。

私も見かけたときに、本当?と疑問に持ちました。

そして、「エクオールよりゲニステイン」という広告を見たのですが、これは本当ですか?という質問も直接、数人からいただきました。

この言葉を見ると

  • 「今までやってきたことは間違っていたの?」

  • 「もうエクオールは意味がないの?」

  • 「効く方に乗り換えないと損?」

そんなふうに、不安になった方もいるかと思います。

いろいろな所でエクオールのお話をしていますので、特に私のブログの読者でもある更年期女性も疑問に思って不安になった方が多くいるのではないかと思います。

この記事では、ゲニステインとエクオールの違いを整理し、研究で使われている量と市販サプリの現実、そして広告に振り回されない考え方を専門家の立場からお伝えします。

ゲニステインとは?エクオールとの違いを整理

まず、根本的な整理です。

エクオールとゲニステインは、どちらも大豆イソフラボンに関係する成分ですが、成り立ちは異なります。

大豆イソフラボンの一種であるダイゼインに、腸内細菌が働くことでエクオールが生成されます。

日本人がこの腸内細菌を持つ割合は50~30%です。

ゲニステインは大豆に元々含まれる物質です。

エクオールとは

  • 大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換されて初めてできる、エストロゲン様作用が比較的強いとされる物質

  • 作れる人と、作れない人がいる

  • 体質に大きく左右される

ゲニステインとは

  • 大豆に含まれるごく普通の成分

  • 納豆、豆腐、味噌、豆乳で自然に摂れる

  • 腸内細菌に頼らず、誰でも体に入る


「エストロゲン受容体に結合しやすい」とは

広告の中でよく使われているのが、「エストロゲン受容体に結合しやすい」という説明です。

一見、科学的で説得力があるように見えます。

しかし「エクオールよりゲニステイン」という比較がこの受容体への結合のしやすさだとしたら

  • どの受容体か(αかβか)

  • どの条件か(試験管内か、生体内か)

  • どの量か

  • どの期間か

これらを同じ条件で揃えて比較しなければ、どちらが「より結合しやすい」と言えるのかは、科学的には、今のところ判断できないと考えられます。


「エストロゲン受容体に結合しやすい」は本当?広告表現の注意点

ここは、最も重要な点です。

ゲニステインの研究で、

  • ホットフラッシュ

  • 骨密度

  • 代謝

などに良い影響が示されたものがあります。

しかし、その多くは1日50mg以上という高用量で行われています。

一方、日本で市販されているサプリで摂れる量はその何分の一かです。

例えば、キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社によると「商品の2粒あたり「大豆イソフラボンアグリコン」25mgに含まれる「ゲニステイン」が50%以上であることを確認しております」とあり14㎎~15㎎の間です。

https://www.kikkoman-shop.com/upload/save_image/analyze250701.pdf

つまり、ゲニステインの研究量と実際の市販サプリの量は違う研究で使われた量は違うということです。

この前提を飛ばして「効果があったという研究がある=サプリメントが効く」と受け取らせてしまう表現には、私は違和感を覚えます。


ゲニステインは「サプリで摂る特別な成分」ではありません

エクオールと違って、ゲニステインは腸内細菌に左右されず、誰でも食事から摂取できます。

ゲニステインは、新しく発見された成分でも、画期的なサプリ成分でもありません。

私たちは昔から、

  • 納豆

  • 豆腐

  • 味噌

  • 豆乳

といった大豆製品から、普通にゲニステインを摂ってきました。

しかも大豆製品からは、

  • 他のイソフラボン

  • 良質なタンパク質

  • 食物繊維

  • 腸内環境を整える要素

同時に摂ることができます。

つまりサプリメントでは、大豆に含まれる成分のうち、ゲニステインという一つの成分を切り出して摂取しますが、大豆製品を普通に食べていれば、他にもイソフラボン、タンパク質、食物繊維なども摂ることができます。


比較することではない

更年期女性は、

  • すでに不調を抱え

  • 不安を感じ

  • 何とかしたいと思っています

その状態で、「エクオールよりゲニステイン」とという言葉を投げられたら、迷うのは当然です。


私が伝えたい結論は、これです

  • エクオールを作れない人はエクオールのサプリメントを摂取する選択肢はあり

  • ゲニステインサプリメントの摂取でも良いが、いまのところ必要十分な量が含まれていないようなので、それよりも大豆製品で摂取した方が安全で体に良くて経済的

    そして 基本は食事と生活  ということです。

広告の言葉で、今までエクオールを摂取してきた積み重ねを「無意味だった」と思わないでくださいね。


まとめ

更年期世代の人口は多く、以前は市場として大きな可能性がある「ブルーオーシャン」と言われてきました。

その結果、多くの企業が参入し、今では情報や商品があふれ情報過多の「レッドオーシャン」の状況になりつつあります。

だからこそ、私たち消費者側が立ち止まって考える視点が必要です。

強い言葉ほど、立ち止まって見てください。

あなたの体は、広告よりも、あなた自身の生活に正直です。

迷ったときは、少し疑うことから始めるのがちょうどよいと私は考えています。

結論は、「エクオールとゲニステインは優劣で選ぶものではなく、広告でもなく、情報を正しいのか検討して自分の体と生活を基準に考えることが大切」ということです。

Q&A

Q1. エクオールよりゲニステインの方が更年期に効くのですか?

A.
そうとは限りません。
エクオールは体質によって作れない人がいる一方、ゲニステインは誰でも大豆食品から摂取できる、という性質の違いを強調した表現と考えられます。
「どちらが効く」と単純に決められるものではありません。


Q2.ゲニステインのサプリは飲んだ方がいいですか?

A.
必須ではありません。
研究で使われた量と、市販サプリの含有量は大きく異なります。
日常的に大豆製品を食べられるなら、まずは食事を優先して考えてよいでしょう。


Q3大豆製品だけで、ゲニステインは足りますか?

A.
多くの場合、十分です。
大豆製品からは、ゲニステインだけでなく、他のイソフラボン、タンパク質、食物繊維も一緒に摂れます。
更年期ケアは、成分を狙うより食事全体を整えることが大切です。


Q4.「エストロゲン受容体に結合しやすい」という説明は信じていいですか?

A.
その言葉だけで判断するのはおすすめできません。
受容体の種類、条件、量、期間が同じでなければ、単純な比較はできません。
結合しやすさ=症状が必ず改善する、ではない点に注意が必要です。

【著者プロフィール】
健康経営における性差と更年期課題を専門とし、医療と職場をつなぐ視点で研修・講演を行う助産師。また更年期世代を支える専門家として、臨床・教育・講座活動を行う。医療安全とエビデンスに基づく情報提供を重視し、「選ばない自由」も含めた意思決定支援を専門としている。

更年期の女性に嬉しいエクオールの歴史を伝えたい

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ハイジア 佐藤みはる

女性の更年期と更年期以降の健康をサポート・ハイジア代表  助産師・ウィメンズヘルスアドバイザー・メノポーズカウンセラー・分子栄養学アドバイザー。 助産師として大学病院に33年間勤務する。 2013年に退職しハイジアを開業。

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