コラム

更年期を学ぶ資格 メノポーズカウンセラーとは?ウィメンズヘルスアドバイザー®とは?

2020年6月30日

助産院 院長佐藤みはるは、更年期に関する認定資格であるメノポーズカウンセラー、 と、ウィメンズヘルスアドバイザー® を取得しています。

 

この2つは、更年期に関して学び、認定される資格です。

 

私にとってメノポーズカウンセラーは更年期について系統的に学びハイジアの活動の土台となっている認定資格です。

 

「更年期と加齢のヘルスケア学会」が主催し更年期に関する研修と認定資格試験を1年に1度行っています。

 

私は、2013年にこの資格を得ました。

 

一方、ウィメンズヘルスアドバイザー®は、助産院ハイジアが更年期に関する講座をメノポーズカウンセラーとは別に開講し、認定試験合格者に付与される資格です。

 

年に4度~6度ほど開催しています。

 

2023年の予定は  こちら

 

ここでは、この2つの認定資格の違いと、ハイジアがウィメンズヘルスアドバイザー®を開設した経緯を述べたいと思います。

 

メノポーズカウンセラーとは

 

 

メノポーズカウンセラーは、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア学会(詳しくはこちら )の認定資格です。

 

HPでは、メノポーズカウンセラーの定義というのはないのですが、小山嵩夫理事長によると以下のように書かれています。

<メノポーズカウンセラーの必要性>

更年期障害の治療のみならず、更年期から生涯にかけてのヘルスケアとなると、その様な概念のほとんどないわが国では、医療の現場ではほとんど実行されていません。

更年期の医療は急性疾患、悪性腫瘍のように直ちに処置しなければならないものもありますが、予防医学的な内容も大きな比重を占めています。

骨粗しょう症、心臓血管系疾患、代謝性疾患、物忘れなどに対し、50歳代からの適切なヘルスケアが60歳、70歳以降のQOL(生活の質)に大きな影響と与えることがわかっています。

更年期障害に対しては単に薬物投与だけが治療ではなく、原因に即した生活習慣への配慮の重要性を理解してもらい、個人個人にあった食事や運動の具体的な方法を一緒に考えるなど、メノポーズカウンセラーに期待されていることは多くあります。

40~60歳代のわが国の女性医療は臓器別医療が中心といえます。

しかし、更年期はからだ全体を各々の症状を考えることが必要であり、老年期への対策をたてる適切な時期であることを国民に知ってもらうことは非常に重要です。

この概念の普及にもメノポーズカウンセラーは貢献すると思います。

メノポーズカウンセラーが期待されていることとして

1)更年期全般について、
2)とくに更年期障害についての成因、対応などについて、
3)更年期から生涯にかけてのヘルスケアについて、
4)医療制度について、5)医療施設(医師)についての情報提供、
6)健康法、サプリメントなどについての正確な情報提供

看護師、薬剤師、栄養士、医師などのほか、この領域に関連のあるすべての人(美容師、エステティシャン、スポーツクラブ関係、マッサージ、臨床心理、ジャーナリズムなど)が、学歴、医療資格とは関係なく、NPO会員でかつ本学会の行事に(学術集会、研修会など)参加し、試験に合格すれば得られます。

引用ここまで

 

この学会は医学系の学会ですが、医師だけではなく、あらゆる職種に門戸が開かれています。

 

更年期に関するヘルスケアには、様々な人が理解し関わる必要性があります。

 

医学学会では、医師やコメディカルに限ってしか会員になれない学会が多い中で、この取り組みは素晴らしいことだと思っています。

 

私は、その主旨に賛成し、2012年、研修と認定試験を受け、2013 年にメノポーズカウンセラーの資格を取得しました。

 

ハイジアの活動の基盤となっている学会であり、認定資格です。

 

毎年、本学会の学術集会に参加し、活動報告などをさせてもらっています。

 

ウィメンズヘルスアドバイザー®とは

 

 

一方、ウィメンズヘルスアドバイザー®は、ハイジアが認定する民間資格です。

 

「人々に更年期に関する知識や情報を提供し、更年期以降も健康にすごすための行動ができるようにアドバイスや相談、講座を行う資格です」

 

ウィメンズヘルスアドバイザー®は、認定資格として資格取得者の身分を保証するために商標登録をしています。

ウィメンズヘルスアドバイザー®創設の背景

1 . 更年期に関する知識を伝えることができる人や相談を受けることできる人が、圧倒的に少ないこと

2 . 医療者へ相談することはハードルが高いという声が多く、もっと、気やすく話をできる人が必要と感じたこと

3 . メノポーズカウンセラーの研修を受講するには、東京へ行く必要があり、北海道在住の人が受講するには、時間とお金がかかること

4 . メノポーズカウンセラーの研修は最新の知識を修得できるのですが、その資格を活かして活動するノウハウの内容ではありません。そのためせっかく資格を得たのに、医療者ではない自分がどのように活動すれば良いのかわからないという声があったこと

実際に私自身もハイジアを始めたときに、困りました。

 

ただ、助産師として長年働いていたので妊娠中や出産後の相談にのる、あるいは健康指導をするということはお仕事でしたので、その経験を活かし、ハイジアの活動を行うことができました。

 

そこで、メノポーズカウンセラーとして学んだこと、今まで得た活動する上でのノウハウも含めていろいろな人へ伝えることができるのではないかと考えました。

 

多くの人が更年期に関する知識を得ることができ、困ったときには相談ができれば、今よりもっと更年期以降の健康を維持し、自分らしく生きることができるはずです。

 

【ウィメンズヘルスアドバイザー®認定資格について】

ウィメンズヘルスアドバイザー®の資格認定資格講座を始めて3年経ちました。

 

今では、北海道、札幌在住の方だけではなく、全国からオンラインで受講いただき多くの資格認定者が生まれ、活動してくれています。

 

ウィメンズヘルスアドバイザー®の資格や講座の日程など詳細は、こちらのホームページをご参照ください。

 

助産院ハイジアでは、更年期に関する情報を定期的にメールでお届けしています。

 

更年期に関してのトピックスや新たな情報などをお届けしています。

 

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ハイジア 佐藤みはる

女性の更年期と更年期以降の健康をサポート・ハイジア代表  助産師・ウィメンズヘルスアドバイザー・メノポーズカウンセラー・分子栄養学アドバイザー。 助産師として大学病院に33年間勤務する。 2013年に退職しハイジアを開業。

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