
こんな心配はありませんか?
「生理がこないのは病気?がん?更年期?妊娠?」、「生理がダラダラと止まらないのは、がん?更年期?」、「生理の量が多いのは、筋腫?更年期?」、「生理周期がバラバラになってきたけど?更年期なの?」、「不正出血が心配」「おりものに血が混じる」じつは、これは40歳以降の多くの女性が遭遇する更年期の生理の実態です。
このような生理不順は、更年期に入っていない場合は、異常になりますが、更年期が始まっているとそれは閉経へのサインなのですね。
まず、病気がないかどうかははっきりさせた方が良いので、がん検診を兼て婦人科受診をしてみましょう。
妊娠や他に病気の可能性がなければ、それは閉経に向かう正常な過程で心配することはありません。
ここでは、閉経にむけて、どのように生理が変化するのか、異常なのか、病気なのか、この時期をどのように過ごすと良いのかをお伝えします。
生理(月経不順)とは
「なんか最近、生理が来ない期間が長い、生理周期がバラバラだけど・・何か病気かしら?もしかして更年期?」と心配していませんか?
生理の間隔が短い・なかなか生理が止まらない・しばらく生理がこない・生理の量が少ない或いは多いなどの生理(月経)不順がでてきたら更年期が始まっている可能性があります。
ただ、1割くらいの方は、生理不順にならずに、1年生理が来ないで閉経するという場合もあるようです。
生理不順(月経不順)とは、どのような状態かというと、下記の正常な生理の範囲(表1)にあてはまらない状態をいいます。
* 佐藤 みはる [報告2]月経異常や月経障害等の支援(更年期含む)看護(2017.12月号)46-47
これを見ると、案外「正常範囲だったわ」という方がいるかもしれません。
若いときは、生理不順がひどかったけど、歳をとってからの方が安定している、と話される方も結構います。
そういう方でも閉経が近づけば、生理不順が起きてきます。
そして「私、生理がバラバラと思っていたら、生理不順だわ。」という方もいますね。
「やっぱり私も更年期が始まったのかしら・・と」と思って憂鬱になることもあるかと思います。
でも、「生理がなくなったらすっきりするわ・・早く終わらないかな・・」と前向きに考える方もいます。
女性であれば、閉経や更年期は避けて通れないもの、どうせなら憂鬱に過ごすのではなく、新しい自分を受け入れて健康で自分らしく生きていくほうが良くはありませんか?
そのためには、生理不順が始まった今からセルフケアをしていくことが大切です。
この機会に、更年期のことを知って、セルフケアを進めてくださいね。
ハイジアでは、そのお手伝いをしています。
30歳代半ばから40歳代半ばは、更年期にむけて徐々に女性ホルモンが減少し始めてくる時期です。
女性ホルモンの一つ、エストロゲンは年齢によってその量が変化します。

更年期は、閉経を挟んで前後5年、計10年をいいます。
閉経の平均年齢は、50.5歳ですから、その前に起きる生理不順は異常というよりは、閉経にむけての正常な過程といえます。
ただ、心配なのはもしあなたが、20歳代、30歳前半でまだ女性ホルモンが十分分泌する年齢なのに生理不順があるときです。
このような時は放っておくと婦人科の病気だったり、不妊につながっていきますので、生理不順が3ヶ月続くときは、婦人科を受診しましょう。
では、生理不順とは、どのような状態を指すのでしょう。
日本女性心身医学会では、以下のように「月経不順」について書かれています。
月経とは、約1ヶ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血と定義されます。正常月経の範囲は、月経周期日数:25~38日で、変動:6日以内、卵胞期日数: 17.9±6.2日、黄体期日数:12.7±1.6日、出血持続日数:3~7日(平均4.6日)、経血量:20~140ml。初経は10~14歳、閉経は43~54歳を正常範囲としています。
これに当てはまらない場合が月経異常です。25日未満で出血が反復したりすることがあり、これを頻発月経といい、排卵の有無により卵胞期の短縮、黄体期の短縮(黄体機能不全)および無排卵周期症などがあります。初経から間もない時期や閉経直前に見られます。また逆に月経周期が39日以上3ヶ月以内のものを希発月経といい、無排卵周期症や卵胞の成熟が遅れることにより卵胞期が長くなってしまうことが原因です。更に周期や出血の量、期間からみて月経とは異なる出血である場合は機能性子宮出血といいます。
これらをひとまとめにして月経不順と呼んでいます。
あなたの年齢が、30歳代後半以上で、婦人科の病気も特になければ、あなたの生理不順は更年期が始まっているサインかもしれません。
いろいろな方から相談を受ける中で、この時期は、まだ女性ホルモンが著しく減少しているわけではなく、婦人科を受診しても「ホルモンの値は正常ですから、まだ更年期ではないですよ・・」と、たとえ症状があっても言われることが多いようです。
『医師は「良かったですね、まだ、更年期ではないですよ、受診しなくてもいいですよ」というけれど、ちっとも良くないわよ、じゃこの症状どうすればいいの?体よく病院に来るなと言われた感じ』と話す方が結構います。
医師は、病気を診断して治療をするのが仕事ですので、値がたとえ低くても正常範囲であり、治療の必要がなければ、「病気ではない」と言うことが多いですね。
「じゃ、この不調はなんだろう?どうしたらいいのだろう?」悩んでハイジアに相談に来られる方も多いです。
医師がなんと言おうとも、更年期のお年頃で、生理不順が始まったら、更年期と自覚してセルフケアを始めるほうが、更年期障害の予防や更年期症状の対処、必要時は適切に治療を受けるということができ、更年期も更年期以降も健康に過ごすことができるようになると私は思っています。
更年期の生理不順|婦人科を受診した方がよい目安
更年期に入ると、生理が不規則になることは珍しくありません。
生理がこない、生理がだらだら続く、出血量が増えるなど、さまざまな変化が起こります。
ただし、「更年期だから」と様子を見てよい場合と、早めに受診した方がよい場合があります。
すぐに婦人科を受診した方がよいサイン
以下のような症状がある場合は、更年期の影響だけとは限りません。
早めに婦人科を受診しましょう。
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出血が 2週間以上 続いている
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生理ではないタイミングで 突然出血 がある
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ナプキンがすぐにいっぱいになるほど 出血量が多い
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血の塊 が頻繁に出る
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出血に加えて 強い腹痛・下腹部痛 がある
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めまい・動悸・息切れなど 貧血症状 が出てきた
これらは、子宮筋腫・子宮内膜症・子宮内膜ポリープ・子宮体がんなどの病気が隠れている可能性もあります。
様子を見ながら経過観察でもよいケース
次のような場合は、体調を見ながら経過を観察することもあります。
ただしがん検診を受けていない時は、受診をした方が「がんかも?」という不安がなくなります。
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出血が 数日で自然に止まった
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出血量が少なく、 日常生活に支障がない
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生理周期が不規則でも、 全体的には軽くなってきている
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以前に婦人科で診察を受け、 異常がないと確認されている
ただし、同じような出血を 何度も繰り返す場合 は、再度の受診をおすすめします。
「更年期だから大丈夫」と自己判断しないことが大切
更年期はホルモンの変化によって症状が出やすい時期ですが、更年期と病気の症状は重なることが多く、見分けが難しいのが特徴です。
「年齢的に更年期だから」「そのうち落ち着くだろう」と我慢せず、少しでも不安があれば、婦人科に相談することが安心につながります。
助産師からのひとこと
助産師として多くの更年期世代の相談を受ける中で、「もっと早く受診していれば安心できたのに」と感じるケースも少なくありません。
受診は「大げさ」ではなく、自分の体を守るための大切な行動です。
閉経にむけての生理の変化
閉経までの生理は不順になるのが一般的
閉経にむけて、生理は次のように変化します。
典型的なパターンとして
正常 → 周期が短くなる → 月経が長く続く → 周期が長くなり量が増える → 閉経 と上図のように経過します。
しかし個人差もありこのような生理の変化を伴わず、いきなり閉経することもあれば、これらの過程をいったりきたり繰り返すこともあります。
お友達と同じ経過を辿るわけではありません。
ただ、子宮がんや病気のこともあるので、がん検診や婦人科検診を受けておくと安心です。
閉経までの生理不順、各パターン時の過ごし方
周期が短くなったとき
閉経に向けての生理不順のお話をすると、「終わったと思ったら、すぐ来た」「1ヶ月に2回あった」とこの時期を表現される方がいます。

この時期は、無排卵性の生理のことが多いのですが、妊娠の可能性もありますので、心配な時は、受診して確認することも重要です。
生理期間外で、突然うっすら出血する時は、排卵時出血かもしれません。
生理の量は同じなのに、生理周期が短くなると、トータルの出血量が多くなりますので、貧血になりやすくなります。
また、生理用ナプキンを頻繁に使っていると、かゆみを感じたり、かぶれることがあります。
ナプキンの上に綿のウエスを使う、あるいは綿素材の布ナプキンや布のおりものシートを重ねて、お肌に優しくしてあげるといいですね。
月経が続くとき
この時期のことを「1ヶ月ほとんど出血していた」とか「量は多くないのにダラダラと続いていた」と話される方が多いですね。

出血がダラダラしている状況ですと、子宮頸がん、子宮体がん、子宮ポリープ、膣炎で出血していることも否定はできません。
しばらく婦人科を受診していないようであれば、子宮頸がん・子宮体がん検診を受け、ポリープや膣炎がないか、診てもらうのがいいでしょう。
生理の期間が長くなる時と、間隔が短い時と同様に貧血や生理ナプキンによるトラブルが生じやすくなます。
やはり、ナプキンの上に綿のウエスを使う、あるいは綿素材の布ナプキンや布のおりものシートを重ねて、お肌に優しくしてあげるといいですね。
貧血症状が強いときは、受診をしましょう。
出血を止めるお薬を処方してくれたり、貧血の薬を処方されたりします。
周期が長くなったとき

周期が長くなると次の生理開始の時の予測がつかず、いきなりの出血して洋服に血液が滲んでしまうことがあります。
1年間生理がないと閉経したということになります。
半年来なかったのに、突然来た・・ということもありますので、閉経するまでナプキンをバックにいれておく、職場に置いておくなどはしておいたほうがいいですね。
私は、「もうこない」とナプキンを全部捨ててしまったら、「またきた」ということがあり、コンビニ走ったこともありました。
また、周期が長くなると、その間に少しずつ溜まっていた内膜が一度に出るので、大量出血になってびっくりすることもあります。
大量の出血を「最後のあがきのように・・」と表現していた人もいましたね。
しばらくこなくても1年経っていないのであれば、「もうしばらく来てないから大丈夫」と思わないで、色の薄いボトムは着ない、着替えを職場に置いておく、バックに入れておく、大きなナプキンを用意しておくといいでしょう。
ショーツ式のナプキンも安心できます。
また、大量に出血すると、一時的に貧血になることもありますので、注意が必要です。
もちろん年齢的にも、大きな子宮筋腫がないか・・子宮がんがないか受診したほうが良いですが、それがなければ、心配しなくてもいいですね。
閉経したとき

1年間、生理がこないと閉経したとなります。
生理不順が始まると、およそ2~3年で閉経すると言われています。
生理不順が始まったらすること
さて、あなたの生理は、どのパターンでしたか?
少なくても生理不順が始まったら、これから本格的に迎える更年期の準備を始めましょう。
ハイジアでは、次の10点をおすすめしています。
1.更年期関する知識を得ておく
2.生活習慣を見直す
3.ストレスの軽減をはかる。
4.自分にあったリラックスの方法を見つけておく
5.自分にあった運動習慣をつけておく
6.更年期障害になった時の対処や治療についてどのような選択をするか考えておく
7.エクオールを産生する腸内細菌をもってるかどうかの検査
8.市販薬や漢方薬、サプリメントで体調を整えておく
9.行きつけの婦人科を見つけておく
- 家族や同僚など周囲の教育と協力体制を整える
よく「更年期を楽に、軽く過ごすのにはどうしたらいいですか?」と聞かれます。
更年期が来る時期も、症状も、更年期障害になるかどうかも個人差が大きく、一概に言えるものではありませんが、まずは更年期のことを知り、自分の更年期を受け入れて、自分にあった対処をしていくことが、一番と思っています。
よくある質問
助産師として多くの更年期世代の相談を受ける中で、「生理がこない」「だらだら続く」「止まらない」といった悩みはとても多く聞かれます。
Q1. 生理が3か月以上こないのは、更年期のサインですか?
A.
40代後半以降であれば、更年期に入った影響で生理が数か月こないことは珍しくありません。
ただし、妊娠や甲状腺の病気、強いストレスなどが原因の場合もあります。
「年齢的に更年期だから大丈夫」と自己判断せず、一度は婦人科で相談することをおすすめします。
Q2. 更年期になると、生理がだらだら続くことはありますか?
A.
はい、あります。
更年期では女性ホルモンの分泌が不安定になるため、出血が少量ずつ長く続く「だらだら出血」が起こることがあります。
ただし、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮体がんなどの病気が隠れている場合もあるため、出血が続くときは受診が必要です。
Q3. 更年期の不正出血は、どこまで様子を見ていいのでしょうか?
A.
出血が数日で自然に止まり、量も少ない場合は様子を見ることもあります。
しかし、
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2週間以上続く
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出血量が増えてきている
-
強い腹痛や貧血症状がある
こうした場合は、更年期であっても早めに婦人科を受診しましょう。
Q4. 生理が止まらないのは、更年期が原因ですか?
A.
更年期の影響で、生理が止まらず長引くケースはあります。
「そのうち止まるだろう」と我慢してしまう方も多いですが、長期間続く出血は体への負担が大きくなります。
特に40代後半以降で生理が止まらない場合は、原因を確認するための受診が大切です。
Q5. 更年期と妊娠は、どうやって見分ければいいですか?
A.
更年期と妊娠は、初期症状が似ていることがあります。
生理がこない・体調が不安定といった変化だけで判断することはできません。
妊娠の可能性が少しでもある場合は、市販の妊娠検査薬や婦人科での検査を行い、早めに確認しましょう。
▶ 自分の更年期タイプを知りたい方 → https://www.reservestock.jp/page/fast_answer/8194
▶ 更年期の知識を仕事に活かしたい方 → https://www.haijia-wha-2016.com/
この記事は2020年に公開し、2026年に最新の知見を踏まえて加筆・調整しています。
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